読書

2020年10月25日 (日)

ずっと傍らに本を

先日、近所のブックオフのレジで、高齢の男性が私の後ろに並ばれました。
ずい分ご高齢に見えましたが、嬉しそうに本を買っておられるお姿を見て、「私もいくつになっても読書を楽んでいたいな」としみじみ思いました。
そんなことを考えながら店の外へ出たとたん、ふと今の母のことが頭に浮かんできて、気付けば泣きながら歩いていました。
認知症にならなければ、きっと母も、今でも読書を楽しんでいたはずでした。

母はいつも本を傍らに置いていた印象があります。
母の部屋には大きな書棚もあったし、いつもそこここに本が置いてありました。(片付け下手、ということもありますが😅)
ベッドの枕元にも書見台を取り付けていて、夜は本を読みながら、そのまま寝入ってしまうことも度々でした。
何度私が、呆れて電気を消したことでしょう。
それもまた、今では懐かしい思い出です。

大好きだった読書も、生きがいだった短歌も、認知症が母から奪ってしまいました。
それを考えると、いつもやりきれない気持ちになります。
そして母を見るにつれ、自分も年を取ったら同じようになるのではないか、という不安に苛まれます。
できれば最期まで、読書を楽しめる健康状態であれればと願います。
これからますます深くなっていくだろう孤独とうまく付き合う為にも、私には本という伴侶が必要だと。
ずっと本を傍らに、生きていければと思っています📖

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最近読んだ本と今読んでいる本、そしてこれから読む本📚
積ん読中の本もまだたくさんあります。
それをただ眺めるのも楽しかったりして…😊

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ゆずが近ごろお気に入りの場所。
本棚の前の猫ベッドです🐱





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2020年7月23日 (木)

西沢杏子詩集『なんじゃらもんじゃら ともだち』

詩人、児童文学作家の西沢杏子さんが新しい詩集『なんじゃらもんじゃら ともだち』(てらいんく刊)を上梓されました📖
現代詩でも活躍されている著者の、今回は、初の小学生グレードの詩集とのこと。
楽しくて、想像力を刺激される詩が33編収録されています。
ちょこちょこ虫が登場するのも、こよなく虫を愛する著者ならではです🐜
あとがきも、「ミラクル・フルーツ」という詩になっていて、最後まで楽しむことができました。
この詩の「ミラクルが口いっぱいから/胸いっぱいにひろがる/魔法のことばを さがしつづける!」という言葉が力強く心に残ります。

中でも特に私が好きだった詩をひとつご紹介。

   海のにおい

世界を旅する 海
海のにおいは 世界のにおい
世界の なかで
わたしは およぐ

地球を旅する 海
海のにおいは 地球のにおい
地球の うえに
わたしは うかぶ

青空を旅する 海
海のにおいは 空のにおい
空の はてまで
わたしは もぐる

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2020年6月17日 (水)

白根厚子詩集『母のすりばち』

「小さな詩集」お仲間の白根厚子さんが4月に新しい詩集『母のすりばち』を詩人会議出版より上梓されました📖
遅くなりましたが、ご紹介を。

家族や友人とのかけがえのない記憶。
自然、命への想い、そして戦争への強い怒り。
詩人の言葉の翼は鋭く、優しく、そして時には軽やかに時空を飛び越えて古代人のフルートの音色を聴いたりもします。
読みながら、様々な光景が、想いが私の中に立ち上がりました。
特に、幼年時の戦争体験で白根さんの心に深く刻まれた、「戦争は無くさねばならない」という、揺るぎない信念は真っすぐに伝わって来ました。
3年前に亡くされたご伴侶のことを書かれた詩も胸に迫ります。

収録された作品の中より一篇。
長崎在住者として、被爆地の写真(おそらく長崎の原爆資料館にも展示されている写真ではないかと?)についての詩を。

       眺めてごらん

眺めてごらん
一枚の写真を
原爆が落とされ何もかも燃えてしまった
少女が茫々と広がる焼け野原を眺めている
足もとには髑髏がころがっている
あれは 少女の母親
ここに家族がいて
この街で暮らしていた
だのに母も 弟もいない 姉もいない

少女は眺めている
ただ眺めている
なにもない地平を

失ったものたちは
埋めようもなく
しがみついてくる


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2019年11月22日 (金)

お知らせ

久々のブログです。
すっかり夏バテしておりましたー💦

さてこの度、『あやめさんのひみつの野原』が鳥取県の日本海新聞が主催する、「第38回 とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール」の中学年部門の課題図書になりました!😊

https://www.nnn.co.jp/event/dokusho/

西日本、静岡、京都に続き鳥取!
とてもありがたく思います。
鳥取はまだ一度も行ったことのない場所です。
どんな子が手にとってくれるのか、どんな絵や文にしてもらえるのか、とても楽しみです。
鳥取県にお住まいの方や、お知り合いのいらっしゃる方、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

先日、静岡県の感想画コンクールの入賞作品を紹介した記事を編集者さんが送って下さいました。
『あやめさんの~』を描いたものは、3作品載っていましたが、どれもとても素敵で楽しい絵ばかりで感激しました✨
実物を見たかったなあ…。
ちなみに、全国の課題図書コンクール以外では、授賞式に著者として参加した経験はありません。
読者に直接会えるめったにない機会なので、希望する著者、画家は参加できればいいのにと思います。

長崎も秋が深まり、近所の樹々も紅葉、黄葉がようやく始まりつつあります🍁
海に近いうちのあたりは、台風の塩害で葉を枯らした樹々も多かったので、うまく紅葉できない樹も多そうです。
今年も自然の猛威を思い知らされる年でした。
来年は自然災害が少ないことを願います。

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実家の庭に咲いていたスミレ。
春と秋の、2回咲きます💠

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2019年5月23日 (木)

指定図書に!

『あやめさんのひみつの野原』が、西日本読書感想画コンクールの小学校中学年部門の指定図書になりました🎨

https://specials.nishinippon.co.jp/cp/kansoga/

九州・山口地区が対象のコンクールです。

主人公のかりんも、絵を描くのが大好きな少女。
かりんと同じく絵や本が好きな子ども達が、手に取ってくれたらなあと思います。
どんな野原の絵を描いてくれるでしょうか。
今からとても楽しみです✨
対象地区のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします📖

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2018年12月 4日 (火)

絵描きたちのメッセージが本に

画家さんたち61人の、平和への想いが詰まった本が、出版されました

『戦争なんか大きらい!』(大月書店)です。

戦争なんか大きらい! :絵描きたちのメッセージ
子どもの本・九条の会
大月書店 (2018-09-18)
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2018年11月20日 (火)

絵本『へいわってどんなこと?』

先週末、長崎では「核廃絶ー地球市民集会ナガサキ」という催しがありました。
その中で開催された絵本作家、浜田桂子さんの講演会に行って来ました。

日本、中国、韓国の3国で共同刊行された絵本、『へいわってどんなこと?』の著者である浜田さんが、絵本を描いた経緯や想いを、お話されました。
スクリーンに絵本のページを写し出されながらのお話で、とてもわかりやすかったです。
会場に来ていた子どもたちも、熱心に聴いていました。
絵も言葉も選び抜かれ、いろんな立場の子ども達への目配りもされています。
押しつけがましくなく、平和や命の尊さが伝わる良い絵本です

日本ではついあたり前に思ってしまう平和が、いかにあたり前ではなく、そして脆いものか。
だからこその大切さをひしひしと感じさせられました。

へいわって どんなこと? (日・中・韓 平和絵本)
浜田 桂子
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2018年11月12日 (月)

新作のお知らせ!『あやめさんのひみつの野原』

4年ぶりに、新作の本が上梓されましたので、お知らせします!

題名は『あやめさんの ひみつの野原』(国土社刊)
絵は、かんべあやこさんが描いて下さいました。

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主人公は小学3年生の女の子、かりん。
亡くなったかりんの大おばさん、あやめさんの形見のざぶとんカバーには、ふしぎな力がありました。
かりんは猫のキジオと共に、あやめさんが大事にしていたひみつの野原へと出かけて行きます。
そこで出会ったのは…。

子どもたちが、かりんと一緒にひみつの野原を楽しみながら、身近な生き物や自然と共にあることの喜びや、大切に思えるだれかがいる幸せを感じてくれれば何よりです。
小学校低学年~中学年向けの読み物になります。

お近くの図書館等で、リクエストしていただければ幸いです
アマゾンのリンクも近々貼ろうと思います。

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2018年10月 3日 (水)

アーサー・ビナード氏講演会

9月30日に、長崎市のとらねこ文庫さん主催の、アーサー・ビナード氏の講演を聴きに行って来ました。
アーサー氏は、米国出身。現在は広島市在住で、詩、絵本の創作、ラジオパーソナリティーなど様々な分野で活躍をされています。
多くの著作の中で、今回は主に原爆に関する二冊の絵本についてのお話をされました。

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『さがしています』は、広島で被爆して亡くなった少年少女が身に着けていた物の写真と共に、その物たちが持ち主を語る絵本。
『ドームがたり』は、原爆ドームが自分の体験を語ります。(写真の本です)
どちらも、実際に原爆が落とされた下にいて、体験を抱えた物たち。
アーサーさんは、その声なき物たちの声を感じ取り、言葉に紡がれました。

また、長崎ということもあってか、核の問題についても、熱くお話になりました。
私は平和案内人という原爆資料館などのガイドボランティアをしていることもあり、普通の方よりも原爆についての知識はあると思っていましたが、アーサーさんのお話の中には、いくつもハッとさせられることがありました。

広島は世界で最初の…。長崎を最後の被爆地に…。とは、よく聞くフレーズではありますが、実際は実験により多くの場所が被爆し、被爆者も出ているということ。
(世界では長崎原爆のあと、2000回以上の核実験が行われています)
戦争被爆地といえば、確かに広島、長崎のことかもしれませんが、では、劣化ウラン弾で攻撃された地域はどうなのでしょうか。
これからガイドするうえでも、考えさせらました。

過去、現在、未来へと、遠くまで見渡す視点の大切さを気づかせていただきました。

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ドームがたり (未来への記憶)
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さがしています (単行本絵本)
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2018年8月 8日 (水)

『やさしい出会い』

前回ご紹介の杉本さんに続き、「小さな詩集」同人のみやもとおとめさんも、先月新しい詩集『やさしい出会い』(たんぽぽ出版)を上梓されました

みやもとさんの詩は、いつも人間愛に溢れていると感じます。
この詩集も、題名どおり、読む人をやさしい気持ちにさせる出会いがつまった一冊になっています。

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