その他

2020年10月25日 (日)

ずっと傍らに本を

先日、近所のブックオフのレジで、高齢の男性が私の後ろに並ばれました。
ずい分ご高齢に見えましたが、嬉しそうに本を買っておられるお姿を見て、「私もいくつになっても読書を楽んでいたいな」としみじみ思いました。
そんなことを考えながら店の外へ出たとたん、ふと今の母のことが頭に浮かんできて、気付けば泣きながら歩いていました。
認知症にならなければ、きっと母も、今でも読書を楽しんでいたはずでした。

母はいつも本を傍らに置いていた印象があります。
母の部屋には大きな書棚もあったし、いつもそこここに本が置いてありました。(片付け下手、ということもありますが😅)
ベッドの枕元にも書見台を取り付けていて、夜は本を読みながら、そのまま寝入ってしまうことも度々でした。
何度私が、呆れて電気を消したことでしょう。
それもまた、今では懐かしい思い出です。

大好きだった読書も、生きがいだった短歌も、認知症が母から奪ってしまいました。
それを考えると、いつもやりきれない気持ちになります。
そして母を見るにつれ、自分も年を取ったら同じようになるのではないか、という不安に苛まれます。
できれば最期まで、読書を楽しめる健康状態であれればと願います。
これからますます深くなっていくだろう孤独とうまく付き合う為にも、私には本という伴侶が必要だと。
ずっと本を傍らに、生きていければと思っています📖

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最近読んだ本と今読んでいる本、そしてこれから読む本📚
積ん読中の本もまだたくさんあります。
それをただ眺めるのも楽しかったりして…😊

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ゆずが近ごろお気に入りの場所。
本棚の前の猫ベッドです🐱





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2020年10月10日 (土)

あとぜき

    あとぜき

久しぶりに降り立った
ふるさとの駅
待合室の扉に貼られた紙には
『あとぜき!』の大きな文字

子どものころ
扉を閉め忘れると
「あとぜき せんね!」と
よく祖母に言われたものだ

古い家の引き戸の玄関
きしむふすま
猫の爪あとがついた障子
時には足で閉めて
叱られたこともあったり

たったひとことが
時間を巻き戻す
たったひとことで
想いが動き出す

『あとぜき』をして入った
小さな待合室は
私の胸の中のように
ほんのりと温かだった

※「あとぜき」゙… 熊本地方の方言。開けた扉を閉める事。

~~☆~~☆~~☆~~☆~~☆~~☆~~☆~~☆~~☆

この「あとぜき」という言葉、熊本以外の方はご存知ないかと思います。
上の※にも書いたように、「開けた扉を閉めること」を一言で表現したなんとも効率の良い熊本弁です😊

詩に書いたのは、何年も前に実際に見た光景です。
九州新幹線が開通してから、新八代駅を使うようになり、八代駅とは疎遠になっていました。
久々に降りて、待合室でこの張り紙を見た時には、とても懐かしい気持ちがしました。
「そうそうそう! こう言ってた!」と思わずにんまり。
子どもの頃、よく注意されていたことまで、くっついて思い出され、祖母や母の声まで蘇りました。
方言というのは、そういう力もあるんですね。
そんなことを書きたくて、詩にしてみました。

今回、詩にするにあたって、「あとぜき」が本当に熊本地方だけで使われているのか(九州共通の方言もありますので)などネットで調べたり、他県出身の友人に尋ねてみたりしてみたのですが、やはり熊本特有のようです。
そして今でもけっこう、熊本県内の建物などには扉に「あとぜき」と書いた紙が貼ってあるみたいなのです。
他所から来た人は、きっと”きょとん?”としてしまうでしょうね😁
新しい駅舎になった八代駅に、去年行った時には、もう「あとぜき」の張り紙はありませんでした。
それはそれで、ちょっと残念です。

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雲もすっかり秋らしくなりました。

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アキノノゲシ💛 あちこちで咲いています。





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2020年10月 3日 (土)

やまね工房

やまね工房という、ぬいぐるみ工房がありました。
日本に棲むの野生動物のぬいぐるみを、丁寧に手作りし、販売していたところです。

私は子どもの頃からの、ぬいぐるみ好きです。
ぬいぐるみが好きな理由は人それぞれでしょうが、私の場合は動物好きの延長にあります。
なので、実際の動物らしさが、どこかしら残るものの方が好きです。
やまね工房さんのぬいぐるみは、適度にリアルで、可愛らしさも感じ、まさに私好みでした😊
かつては東急ハンズはじめ、上高地のビジターセンターなどでも買うことができました。
九州に戻ってからは、ネット通販でも何度か買ったことがあります。

そのやまね工房さんが、3年前に生産終了となり、残った在庫を直営店や、ネットで細々と販売するようになっていました。
そして今年の8月、ネット通販も、遂に終了しました。
とても残念です。
愛情を持って丁寧に物づくりをしているところが残っていける、そんな世の中になって欲しいと思います。

我が家のやまね工房のぬいぐるみ達。
これからも大切にしていきます。

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前列左から、エゾナキウサギ、ヤマネ(信州)、エゾナキウサギ、エゾモモンガ。
後列はノウサギの子、ニホンリスの子、カヤネズミです💗
こうして見ると、げっ歯類ばっかり😅




 

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2020年9月 6日 (日)

台風接近中

大型の台風10号が、九州に接近しています🌀
報道などを見ていると、「史上最強」「これまでに経験無いほどの」、という言葉が並び、怖くなります。
うちは先日の9号でも12時間、停電、断水をしたので、今回はそれより長い停電を想定して数日前からいろいろ準備中です。
マンションは停電=断水でもあるので、水だけは数日なんとか過ごせる程度には用意しておこうと。
充電できるものはフル充電して、暑さ対策も考えて備えたいと思います。
今回は長崎でも相当の暴風が吹きそうです。
できる限りの備えをして、あとは嵐が過ぎ去るのを待つのみです。
巨大な自然現象の前では、人間も小さな生き物でしかありません💦

近年は毎年のように大きな自然災害が続きますね。
加えて今年は新型コロナもあり、不安続き…。
確実に地球の気候、状況が変わっていることを感じます。
今回の台風は大きいので、進路に入っていない場所でもどんな影響が出るかわかりません。
皆さまもくれぐれも気を付けて過ごされますように。
どうぞどうそご無事で🍀
大きな被害が出ないことを願うばかりです。

しばらく首輪をしていなかった我が家の猫達も、万一のことを考えて久々につけました🐱
猫達とも一緒に、乗り切りたいと思います👍

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2020年8月12日 (水)

我が家の古株

突然ですが、あなたが今着ている中で、一番の古株の服はどれですか?
親族から受け継いだ、というのは別に、自分で購入した服の中で、です。

先日、私が一番長く使っている服は、これだとふと気付きました。

T

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↑ 背中側はこんな感じです。

普通のTシャツですが、たしか20歳か21歳くらいの頃、熊本で就職してすぐのあたりにダイエー(の名前も今では懐かしいですね)で買った気がします。
これを着て山で撮った写真もありますし、スポーツをする時にもよく使っていました。
今では、パジャマ代わりですが、しっかり使っています。
考えればもう、37,8年😱の付き合いになることに!
頻繁に着ているわけではないからでしょうが、未だに破れもせず、首回りもヨレヨレにならずに使えているのは嬉しいです。
昭和の服の作りの方が、頑丈なのでしょうか?😅

その間、熊本から相模原、大分、福岡、長崎と住む場所も変わってきました。
多くの服とも出会い、記憶に残る服もいくつもありますが、それでも今も残り、使っているのはこの1枚。
(学生時代のワンダーフォーゲル部のユニフォームのシャツは持っていますので、古さだけで言えばそれが一番古いことになりますが)

パジャマを引退しても、きっと最後の最後までこのTシャツは活躍してくれるでしょう。
若い頃の自分と今とをつないでくれる、思い出がつまったTシャツ、これからも大事に着たいと思います。


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2020年7月14日 (火)

ふるさとの川

   ふるさとの川

蛇口から流れ落ちる水に
手を浸している
太古の頃から
ずっと水は
巡り続けているから
この水の中の何滴かは
私のふるさとの川を
知っているかもしれない

だから 離れて暮らす今も
私は水に触れるたび
懐かしい川を
感じることができる
悠々と海へ流れ込む姿を
思い出すことができる

いつか
あの川のように
ゆったりとした心に
なれるだろうか
手のひらにすくった水を
飲みほして
私はふるさとの川と
ひとつになった

            詩集『森のたまご』より

~ ★ ~ ★ ~ ★ ~ ★ ~ ★ ~ ★ ~ ★ ~ ★ ~

ずい分前に、私の故郷、熊本県八代市を流れる川を想って書いた詩です。
今回、洪水で大きな被害をもたらした球磨川です。
今、テレビをつけると毎日のように、濁流になって橋を壊し、町へと流れ込む球磨川の姿が目に飛びこんで来ます。
子どもの頃から親しんで来た川が、今回、多くの命や家を奪ったことを考えると、胸が締め付けられる思いです。
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

被害の大きかった坂本町や人吉市には親しい友人もいて、数日間連絡が取れなかったのでとても心配しました。
幸い友人達は、本人も、ご家族共に無事でしたが、まだ不便で不安な生活をしているようです。
一日も早く天気が安定し、救助や復旧作業が進むことを願うばかりです。

日本三大急流と言われる球磨川ですが、私が育ったのは海へ流れ込む河口に近いあたりなので、ゆったりと流れる広々とした川のイメージでした。
ただ、子どもの頃には洪水も経験したこともあり(うちは床下浸水でした)、いざ氾濫した時の怖さも知っています。
それでも普段は悠々と穏やかに流れる川で、土手では弟や友達と土筆を採ったり、四つ葉のクローバー探しや昆虫採集もしました。
夏の花火大会や灯篭流しも楽しい思い出です。
私の名前の「木綿子」は、球磨川の古名「木綿葉川(ゆうばがわ)」からもらったものです。
「ああ、故郷へ帰って来た」と思える場所のひとつでもあります。

そんな川が、恐ろしい危険な川として全国に知れ渡るのには複雑な思いを抱いています。
自然の豊かさと危険は紙一重だということも思い知らされます。
でもまた同時に、流域の市町村が、球磨川の恵みと共に生きてきたことも事実。
今後も続くであろう異常気象のもとで、自然とどう折り合いをつけて共存していくのか、誰もが考えていかねばならない時代に入ったのだと実感します。
異常気象の一端と言われる地球温暖化対策は、もう待ったなしではないでしょうか。
個人ができることは小さいですが、私もできるところから、自分の生活を見直していきたいと思っています。

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普段の球磨川(八代市中心部近くで撮影)の姿です。



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2020年6月12日 (金)

6年間、そして5匹

今の住まいに越して来てから、6年が過ぎました。
新しい場所に引っ越す度に、私がまずすることは、歩いて行ける近所や、バスで通る道沿いの動植物チェックです。
犬、猫、亀、野鳥や昆虫をよく見かける場所や、好きな花が咲く場所等、出会う度に自分の頭の中の地図に書き込んでいきます。
普段は忘れっぽいくせに、そういうことは不思議と忘れません😅
とはいえ、外にいる猫や野生動物は自由に動き回るので、会えるかどうかは運次第💦
空振りもしょっちゅうです。
それに比べ、外飼いされている犬は、散歩などに出ていない限り確実に会えるので、前を通る度に確認するのが楽しい習慣になります。

ここに来た当初、私が確認できた外飼いの犬は5匹でした。
近所の庭やガレージに3匹、バスの窓から見かけるのが2匹🐶
勝手に眺めては、楽しんできました。
でもこの6年間で、1匹、また1匹と減っていき、とうとう先日、すべての犬を見かけなくなってしまいました。
最後までいたご近所のワンちゃんも、一昨日、前を通ったら犬小屋が片付けられていました。
最近はずっと具合が悪そうでしたし、一度だけ飼い主さんと立ち話をした時、「病気なんです」とは聞いていましたが…。
おとなしくて人懐こそうな白いワンちゃんでした。
どの犬とも、一度も触れ合ったこともなく、勝手に私が眺めていただけの関係。
それでも、いなくなると寂しさと不安が(どうしたんだろう?と)募ります。
もういないとわかっても、未だに、犬小屋があったあたりを確認してしまいます。
6年というのはあっという間でも、命ある者にとって(人間も含め)決して短い時間では無いのですね。
確かに、私のまわりでもこの6年、いろいろな変化がありました。
良くも悪くも、変わらないことは何一つ無いのだと、改めて思います。

最近は外で飼われている犬はめっきり減りました。
それは犬にとっては、きっと幸せなこと。
それでももし、これからも外で暮らすにワンちゃんがいたら、こっそり見守りたいと思います🐶

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↑ これは、前に住んでいた家のそばにいたワンちゃんです。
今も元気にしているのかなあ…。

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2020年6月10日 (水)

半年ぶりの再開

実に半年ぶりになりますが、ブログを再開することにしました。
もともと、訪問者の少ないブログゆえ、この記事を見て下さる方もいらっしゃるかどうか…😅
ですが、ボチボチとまた、自分自身の確認の為にも書いていきたいと思います。

このコロナ禍の中、ひとりで考える時間も増えました。
皆さまはどうお過ごしでしょうか。
勤めをしていない私は、家族以外、ほぼ誰とも話さない日々が、今も続いています。
ともすれば焦りそうになりますが、こんな時だからこそ、しっかりと心の目と耳を澄ませて、大切なことを見失わないようにしたいなと思っています。

なにしろ筆が遅くて…💦
これからもカタツムリペースかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

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新緑が目にしみます。

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愛用していたデジカメが壊れたので、新しい物を購入。
今度のは月が綺麗に撮れるので、嬉しくて、しょっちゅう夜ベランダに出て撮っています。
これは夕べの月🌕







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2019年12月17日 (火)

ねこ新聞

月刊で発行されている「ねこ新聞」という新聞があります🐱
”富国強猫”(猫がゆったりと眠りながら暮らせる国は心が富む国)の思いのもとに、猫に関する詩やエッセイ、絵などが満載の、猫好きさんは思わず手に取りたくなる小さな新聞です。
一昨年前くらいから購読しているのですが、この度、12月号に私の詩を2編と絵を掲載していただきました。
詩集『宇宙のすみっこ』に収録されている詩、「やさしい音」「猫との関係」です。
パステル画も一緒に掲載されています。

物を書いておられて猫好きな方は多いので、この新聞には著名な方もたくさん寄稿されています。
今、連載されている方にはエッセイストの青木奈緒さんや作家で目医者の寒川猫持さん等。
他にも、今号には高田敏子さんの猫の詩、関川夏央さんのエッセイ等、猫に関する文章や絵、写真が満載です。
猫がお好きな方には、特におすすめの新聞です👍
気になった方は、チェックされてみて下さいね~。
       ↓
http://www.nekoshinbun.com/

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我が家のゆず🐱
室内で傘を干していると、かならずやって来ます😊

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2019年6月23日 (日)

俳句をひとつ

母が認知症と診断されてから、もう8年近くになります。
今は地元のグループホームで暮らしていますが、まだ、かろうじて字も読めます。
でも、私や弟の名前は時々覚束なくなって来ました。
そこで先月から、毎週1枚、母に絵葉書を送ることにしました。

母が喜びそうな絵柄の葉書を選び、季節のこと等のちょっとした文章を。
そのうえで、最後に俳句を一つ添えることにしました。
母は30歳から短歌をはじめ、地元の短歌会の主宰もし、それを生きがいにしていました。
私が書くことや読書が好きなのも、母に似たのかもしれません。
私の創作活動の一番の応援者、理解者でありました。
今話したことさえ、ほんの2、3分で忘れてしまう母ですが、私の拙い俳句が少しでも楽しい刺激になればと思っています。

~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~

「もはやわが埒外にして生きつぐや沈黙の子の固き胸板」歌集『水脈』より
朝日新聞の折々の歌で紹介された、弟を詠んだ母の短歌です。(『新 折々の歌9』に掲載)

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近所で見かけた紫陽花とブーゲンビリア✨



 

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