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2012年6月

2012年6月29日 (金)

「やさしい音」

 「やさしい音」

うちの中で
自分でないだれかが
たてる音が聞こえるのは
いいものだ

それが
ひそやかで
ひかえめで
やさしい音なら
なおさらに

たとえば猫が
カリコリごはんを食べる音
ひたひた廊下を走る音
ゴロゴロのどを鳴らす音

私のかたわらに
いつも寄りそう
いのちの気配

ああ
うちの中に
猫がいるのは
いいものだ

                 詩集『宇宙のすみっこ』より


詩集『宇宙のすみっこ』に収録した詩ですが、NPO法人「朗読文化研究所」が発行している通信誌『朗ら朗ら』(ほがらほがら)16号表紙でご紹介いただきました。

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以前友人から、不安で寝付けなくなってしまった夜中、飼っているハムスターが回し車を回している音が聞こえてきて、真っ黒な底なし沼に引き込まれるような恐怖から「いのちの気配」が救ってくれました、というメールをもらったことがあります。
この詩では猫のことを書いていますが、うさぎがいた頃から、よく感じていた思いです。
時折、夜中に目が覚めて、突然、強い孤独感や不安が押し寄せてきて、まるで自分の目の前にブラックホールのような漆黒の穴が空いているような気持ちになったりします。
そんな時、うさぎがケージの中でたてるに、ずい分ホッとしたものです。
今は、猫達の音に、救われています。
その時、その瞬間を無心に生きている存在が、頭の中で膨らませ過ぎた負の思いの中から、私を今の時間に引き戻してくれるのでしょうか。
もっとも近頃は、新入りの参入により、やさしい音ならぬけたたましい音で安眠妨害をされることも少なくないですが…coldsweats01

その新入りcatメイも、このたび首輪デビューしました。

Photo

毎日、お転婆全開dash
我が家の台風の目ですtyphoon

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2012年6月20日 (水)

『明日 一九四五年八月八日・長崎』井上光晴

少し前になりますが、「長崎の原爆文学を歩く」というテーマの“さるく”に参加して来ました。
そこで、井上光晴著の小説『明日』にゆかりの、爆心地周辺の場所をガイドさんの案内で見学して回りました。
この小説は映画になってもいますので、そちらでご存知の方も多いかもしれません。
実は私は映画は観たことがありますが、小説はまだ未読でした。
今回歩いたゆかりの地を思い浮かべながら、小説を読んでみました book

明日 一九四五年八月八日・長崎 (集英社文庫) 明日 一九四五年八月八日・長崎 (集英社文庫)
井上 光晴

集英社 1986-07-18


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長崎に住んで8年が経ち、ようやく(遅いsweat01)爆心地周辺の地理などもわかってきた今になって読んだのは、かえって良かったと思います。
登場人物達の仕事場や、家、訪ねて行く場所など、知っている場所も多かった為、とても身近に感じながら読むことができました。

この小説は、原爆が落とされる一日前の長崎の普通の人々の普通の暮らし(戦時下ではありますが)を、淡々と丁寧に描いあります。
きっと、描かれているように、前日に結婚した人達もいたことでしょう。
生まれた赤ん坊もいるはずです。
そして、現代の私たちは、当然、その次の日、八月九日に長崎で何が起こったかということを知っています。
それゆえに、彼らの悲劇が描かれていなくても、強く胸に迫って来ます。
描かないことで、描く…。
こういう伝え方もあるのだ、と教えられました。
静かな中に、反戦の思いがこもった作品です。

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2012年6月13日 (水)

すくすく

先月保護した子猫、メイは、すくすくと成長中でありますcat
毎度ながら、子猫の成長の速さには目を見張ります。
保護した時は、700gに満たなかった体重は、先週火曜日に動物病院で計ってもらったら、1.3kgほど。倍近くに増えたことに。
そして、きっと今はもっと増えていることでしょう。
成長と比例するように、お転婆ぶりもすごくなってきていますsweat01
今、彼女が最も興味があるのは、先輩猫ゆずです。

Photo

自分のいるスペースにゆずが入って来ると、ひたすらつきまとい、隙を狙っては飛び掛っていますdash
二匹で取っ組み合いもしばしば…bearing
↑ 写真を見ると、ずい分大きくなったことおわかりいただけるかと…。

毛もすっかり生えそろい、白猫っぷりも上がってきました。

Photo_2

まだ、治療中の箇所もありますが、そこが治れば、ワクチンも打ってもらって、晴れてリビングデビューといきたいものです。

メイは紙くずを小さく丸めた物を投げてもらうのが大好きなのですが、10回中7回くらいは、口にくわえて戻って来ます。
本来は犬が好きな夫は、その犬っぽい行動に大喜びしています。
さて、このまま成長してくれるものでしょうか???bleah

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2012年6月 7日 (木)

俳句

なんと!
今週月曜掲載の「朝日俳壇」で俳句が入選していました!
投句したのは初めてなので、まさに、ビギナーズ・ラック。

きなこを亡くしたあと、思いをぶつけるように、俳句を書いていました。
俳句の短さが、その時の私には、とてもしっくりときたのです。
季語を調べて一気に10句ほどつくりました。
そして先月、その中からいくつかを、朝日俳壇へ投句してみたのです。
毎週、朝日の歌壇と俳壇は楽しみに読んでいるので、ダメもとで…。

そうしたら、そのうちの1句を選者のお一人、長谷川櫂さんが選んで下さいました。
実は、気付いたのはきのう(水曜日)なのですがcoldsweats01
(月曜はバタバタしていて、見ていなかったのです)
これがその句です。

  そこここに猫のおもかげ春灯

春灯は(はるともし)と読みます。
原句は「春灯火」で出していたのですが、長谷川さんが「春灯」に添削してくださったようです。
「おぼろな春灯の闇に亡き猫がかくれているよう。愛猫追悼の一句」という評もいただきました。
とても嬉しいですshine
きなこからの贈り物かもしれません。

かつて、詩や童話をいろんなところへ投稿しては、その結果に一喜一憂していた頃を思い出しました。
最近、そういう気持ちを忘れがちでした。
忘れかけていた初心も、取り戻させてもらった気がします。

自然や動物が好きなので、俳句の季語にはとても惹かれます。
「小さな詩集」7号では、一行詩を書くことになっていますが、俳句もまさに一行詩。
詩と俳句の違いはありますが、通じるものは多いと感じます。
これからも俳句には挑戦していってみたいと思っています。

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2012年6月 3日 (日)

イソヒヨドリの雛

先日、北側のベランダのエアコン室外機に何かが、ドスンと落ちてきたような音がしたので見てみたら、鳥の雛がうずくまっていましたchick
そういえば、その日は朝から、けたたましくイソヒヨドリが鳴いていました。
私もゴミ捨てに出た時、イソヒヨドリのオスから、思いっきり威嚇されましたcoldsweats01
雛を守ろうとする力は凄いですね。

きっと、親鳥がどこかから見守っていると思い、しばらくそっとしておいてから再び覗くと、ちゃんとベランダの手摺りに飛び移っていましたgood

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どこも怪我などなさそうだし、きっと、巣立ったばかりで、飛ぶ練習中だったのでしょう。
まだまだポヤポヤした産毛が可愛かったですheart02

今は子育て中の鳥が多いですね。
親スズメのあとをチョンチョンとついて行く、子スズメの姿も見かけます。
近くの川では鴨も雛を連れていました。

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みんな、しっかりと自然界を生き抜いていって欲しいものですdiamond

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