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2012年4月13日 (金)

「銀杏の死」

  「銀杏の死」

どれほどの時間
ここを守ってきたのだろう
古い空き家の玄関先で
秋には
空と歩道を黄金色に染め
どっしりと佇んできた

けれど
壊された家と共に
銀杏は
倒され 刻まれ
トラックで運ばれていった
切り株さえ残さずに

ようやく春が来たのに
今年も芽はふくらんでいたのに

きょう わたしは
一本の銀杏の死を見た
春風のなかで
町の色がまた
ひとつ消えた

                  こっとんの葉ノートより

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

よく行く郵便局近くの、古い空家の前にあった銀杏の木が、先日伐られてしまいました。
以前、このブログでも触れて、どうなるのか心配していた銀杏ですが、悪い方の予感が当たってしまいました。
http://cottonnoha.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-bd18.html

数日前から家が壊され始めていたのは知っていて、銀杏だけは残してくれないかなと、祈るような想いでいましたが…。
その日、たまたま近くのお店に寄ると、ちょうど切り倒されて、細かく切られた枝がトラックの荷台に積み終えられたところでした。
毎年、見事に黄葉した姿を見るのが楽しみだったのに…。
何十年もきっと町を見てきたであろう大きな樹木が伐られてしまうと、いつも寂しい気持ちになりますsweat02

ただ、ひとつだけ、わずかな希望が…。
私が行った時、切株はまだ残っていて、脇に小枝が数本落ちていたので拾って帰りました。
そして現在、ベランダのプランターで、挿し木をしてみています。

Dscn3516

根付いてくれたら、あの銀杏の命がつながりますbud
園芸下手な私ですが、根付くことを願って、「がんばれー」と枝に話しかけている毎日です。
銀杏の生命力、信じてみたいと思いますshine

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コメント

銀杏の木は原爆の時も生きていたのかな?いろんな毎日を見続けてきたんだろうなぁthink
銀杏の命、繋がりますようにbud

投稿: ロン | 2012年4月14日 (土) 10時54分

>ロンさん
被爆樹ではないかもしれませんが、少なくとも4,50年はそこにあったのではないかな…と思います。
時々、銀杏の挿し木の途中経過、報告しますね~bud

投稿: りとるこっとん | 2012年4月14日 (土) 19時16分

こんばんわcoldsweats01お久しぶりです。
詩集読みました。和んでくれると・・・って書いてありましたが、癒やされると同時に、ハッとすることもいっぱいあって、自分が見ていない部分や気づかないことにも、いっぱい目を向けていらっしゃることに感心しました。
銀杏も残念でしたね。木には精霊が宿るから、むやみに切って欲しくはないですよね。プランターの小さな命が消えませんよう、そして、木綿子さんの銀杏への思いが通じますよう祈ってますbud

投稿: tommy | 2012年4月15日 (日) 00時15分

>tommyさん
詩集、読んで下さったとのこと、ありがとうございますribbon
感想、とても嬉しかったです!
まだまだ私の詩は、表現力が足りないな…と、悩んでばかりですが、これからもコツコツと書いていこうと思っていますpencil

銀杏、いくつかの芽の先から緑色がのぞいてきました!
期待しつつ、見守っていきますねshine

投稿: りとるこっとん | 2012年4月15日 (日) 10時12分

私も似たような思い出があります。
こっとんさんの詩を読んで、無力で何もできず、切り倒されるままになってしまった樹のこと(道路開発でした)を思い出しました。まだ学生の時でしたが、今でも、そのクスノキの雄大な姿が心に残っています。
(かなり大きな切り株が、切り倒した近所の植木屋に置いてあったので、凄く欲しくって…weep庭に置けないので無理でしたが)
結局、その樹のために一つ童話書いて、自分なりの供養にしました。

でも、銀杏の木は、こっとんさんに命を引き継いでもらって、幸せ者だと思いますよ。これから、新しい町とこっとんさんたちを見て育っていくことでしょう。大きく育ってくれるといいですねheart04

投稿: 詩音 | 2012年4月16日 (月) 23時11分

>詩音さん
雄大なクスノキって、なんともいえない威厳がありますよね。
そういう樹が切り倒されるのを見るのは、本当にしのびないです。
でも、童話を書いてもらい、今でも記憶に留めてもらっているということは、すごくその樹にとっても供養になっていると思いますconfident
クスノキは詩音さんの心の中で、今も葉を繁らせていますねdiamond

投稿: りとるこっとん | 2012年4月17日 (火) 20時41分

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