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2010年12月 5日 (日)

「バス停の猫」

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   「バス停の猫」

バス停の前を
通るたびに思い出す
何年も前に見た
のら猫のこと

小さなからだで
すねたような目をして
かたすみで
何かを待っていた

手を伸ばしても
寄って来ず
逃げもせず
野生の顔をして
ただ
見つめ返した

うしろの壁に貼られた
『猫にえさをやるな』
と書かれた紙が
冷たい風に
吹かれていた

いまはもう
貼り紙も猫も
消えたけれど
私の心からは
消えていかない

一度だけ出合った
バス停の猫

                                       こっとんの葉ノートより

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

長崎は車が入れない路地や坂、階段が多く、そういうところには猫がよくいます。
だから、長崎は猫の町という人もあります。
でも猫の町ではあったとしても、決して猫が幸せな町、ではありません。
猫の殺処分数は、全国でもワースト2位です。

最近は長崎に多い“尾曲がり猫”で町おこしをしようというグループも立ち上がりました。
でも、立ち上げメンバーのひとりがテレビのインタビューに答えて使った、“ツール”という言葉がとても引っかかりました。
猫は観光客を呼ぶためのツール、つまり道具というのです。
命あるものをツールと呼ぶ感覚には抵抗をおぼえます。
猫を町おこしに利用するのなら、まず猫を大切にする町にしないといけないと思います。

最近ようやく、自治体もワースト2位を返上する為に動き始めています。
これからペットを飼いたいと思っている人は、ぜひ、里親探しの会などで見つけてもらえれば、と思います。
長崎が猫の町のみならず、“猫が幸せな町”になることを願ってやみません。

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コメント

バス亭の猫・・どこか、なつかしい感じのする詩ですね。パステルの優しい色合いも、とても心なごみますconfident

長崎・・そんなに猫の多いところだったのですか!こちら・・北陸は、少ないです。寒いからでしょうね。
でも、長崎、猫ちゃんにとって、決して、良い地では、ないのですね~。難しい問題ですね。猫が幸せな町・・ほんとですね。そんな素敵な町、そんな、日本になるといいですね。

投稿: メイ | 2010年12月 5日 (日) 20時37分

>メイさん
ありがとうございますribbon
寒い地方ののら猫は冬を越せるのだろうか…とよく思っていました。
やっぱり少ないのですね。
ニュースなどで、ペットブームの陰の悲惨な実態などを知る度に、胸が痛みます。
猫(動物)が幸せな町は、人間にも優しい町だと思うので、ほんと、日本全体がそうなって欲しいものですねshine

投稿: りとるこっとん | 2010年12月 6日 (月) 09時07分

パステル画、この1枚の絵でいろんなお話が作れそうですclubheart

昔の日本人は動物を人間同様に考えていたのに、西洋の文化が入ったころから人間が1番偉いという風になったとTVで観たことがありますspade

動物や植物にとって住みやすい環境は、人間にとっても優しい環境になると思いますaries

投稿: のら | 2010年12月 9日 (木) 11時21分

>のらさん
私も人間が他の動物よりも偉いとか、優れているとかいう考え方には共感できません。
日本は今、西洋以上に生き物や弱者に優しくない国になっている気がしますdespair
変わっていって欲しいし、また、変えていかないといけないですね。

投稿: りとるこっとん | 2010年12月 9日 (木) 16時48分

子どものころは、迷い犬や、ネコをよく見つけてまして、里親探しに翻弄してました。その際、迷惑もいっぱいかけちゃった所為か、目の前に小さな命を見つけると、手を伸ばすべきか、一時的な愛情で惑わすのはかえって残酷なのではないか、との思いにいつも迷わされます。
お互いが、自然体でのんびりと相対せるような環境があればいいのに、と思ってしまいます。
「ツール」という思いがあるという気持ちは複雑ですが、この機会がきっかけになって殺される命が少なくなればいいなぁと思いました。
確か、九州のどこかの県が、保健所に送られた動物たちの引取りを探すNPOを作って、殺処分率を減らしていると聞いたことがありますよ。

投稿: 詩音 | 2010年12月11日 (土) 18時49分

>詩音さん
動物が好きな人ほど、命と関わる責任の重さがわかってしまうので、安易に手を出せなかったりしますね。
九州では熊本県が殺処分を大幅に減らしていて、お手本になっているようです。
長崎も保護団体と自治体が協力して、少しずつ動きが進んでいます。
全国の自治体でそういう動きが広がってくれるといいですね。

投稿: りとるこっとん | 2010年12月11日 (土) 20時35分

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