夏空の下
健康の為に、なるべく歩くようにしています。
用事が何も無い日は、近所をいろいろとコースを変えて歩いてみます。
うちの周辺は山が多いので、少し歩いても、すぐ坂道
どのコースをとっても、たいてい、ちょっとした小山越えになります。
たまにしっかりと歩きたい時に選ぶコースの途中には、原爆で亡くなったその町内の方々の慰霊碑があります。
長崎市内には、こういう慰霊碑が、あちこちにあるのです。
爆心地から2キロも無いあたりなので、この町でもきっとたくさんの人が亡くなっていることでしょう。
いつも、通る時には黙祷をしてから通ります。
ここは、ちょっとした公園にもなっています。
この日はとても暑かったので、近くのコンビニで買ったスポーツドリンクを、ベンチにすわって飲みながら、ひとやすみもしました。
足もとの草むらを見ると、あちらこちらにセミの抜け殻が。
気をつけて見てみると、数え切れないくらいありました。
死者への祈りがこめられた場所で、今も繰りくりかえされている小さな生き物たちの生のいとなみ。
死者たちも、そっと見守ってくれているように思えました。
この場所のすぐ上には、キリシタン墓地があります。
墓石に刻まれた文字を見ると、昭和20年8月9日やその数日後に亡くなっている方の名前が、いくつも確認できます。
また、原爆の日が近づいてきています。
夏空の下で、死者たちは、何を思っているでしょう。
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コメント
猛暑の中、歩かれているのですね
長崎に住んでいると8月1日から8月9日までの間は特に原爆関係の放送が多くなります。長崎以外に住んでいた人にとっては驚かされるくらいです。
でもそれが大切なことなのですよね。
平和を願う心はあっても、なかなか実行できません。
それを行動に移せる場所がある長崎は貴重だと思います。
投稿: のら | 2010年8月 5日 (木) 00時55分
>のらさん
ですから、無理せずぼちぼち歩きです

なにしろこの暑さ
自分でも何かできることを…と思っていても、するきっかけが無いという人は多いですね。
長崎はその点、参加しやすい場がたくさんあるので、いいですよね。
私も長崎に来てから、戦争や平和について意識することが増えました
投稿: りとるこっとん | 2010年8月 5日 (木) 10時41分