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2010年7月10日 (土)

大人の社会科見学

被爆遺構や原爆資料館を案内するボランティアガイドをしている仲間たちと、きのう、佐世保の戦争遺構をバスで巡って来ました。
佐世保は昔も今も、軍と関係の深い町で、いろんな遺構が残っています。

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↑上は、針生無線塔(はりおむせんとう)。
今から90年近く前に作られたものですが、第二次世界大戦時に、真珠湾攻撃を命令する電文「ニイタカヤマノボレ」を発信したことで有名。
遠くから見るととても細い塔に見えましたが、真下に行くと太さと高さに圧倒されました。

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参加者約30名で手をつないで囲んでみましたが、あと5、6名分足りませんでした
他にも敗戦後に大陸から引き揚げて来た人達が上陸した浦頭港と資料館、フィリピン戦で亡くなった方達の遺骨6500名分が埋葬されている釜墓地。
当時の小学生達だけの手で掘られた防空壕(無窮洞)、川棚にあった特攻艇(震洋)基地跡などを見学しました。(↓下の写真は無窮洞)
特攻艇基地跡には、震洋(しんよう)の縮小模型がありましたが、ベニア板で作られたというあまりに粗末な作りに、消耗品のように使われた若者達の命を思い、胸が苦しくなりました。
慰霊碑に刻まれた3500人以上の名前が、こちらに迫ってくるようでした。

かつてこの国が悲惨な戦争の中にあったことを感じさせる遺構というのは、今はほとんど残っていません。
わずかでも、実際に訪ねて、目で見て、感じられる場所はとても貴重です。
6、7月は原爆資料館にも、よく市内の小中学校が社会科見学で訪れますが、大人の社会科見学も、あっていいと思いました。
いくつになっても、まだまだ学ぶことの大切さを実感します。
とても良い機会を作ってくれた、企画者の皆さんに感謝の1日でもありました。

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コメント

20年後くらいには太平洋戦争は江戸時代のように感じる人が多い世の中になる時が来て・・・・・。
このような負の遺産は大切に残しておいてほしいし、語り継がれて欲しいと思いました

投稿: のら | 2010年7月11日 (日) 10時59分

>のらさん
戦争の話って、聞いてて楽しいものでは無いので避けがちですが、同じことを繰り返さない為にも、しっかり知って、次世代にも伝えていきたいものですね

投稿: りとるこっとん | 2010年7月11日 (日) 11時56分

先日、保育園の年長組の子供たちに原爆資料館の案内をしました
子供なりによく聞いて、見て、感じているようでしたが、ふと<この子たちにとっては大昔のできごとなんだろうなー>とおもいました。
だって戦後60年たってから生まれたこどもたち。両親も、祖父母も戦後生まれですもの
あの時代のことは、放っていたら忘れられてしまいますね。
佐世保で学んだこと、感じたことも含めて語り継ぎたいものですね

投稿: ひさちゃん | 2010年7月11日 (日) 15時40分

>ひさちゃんさん
小さな子でも、ちゃんとその子なりの受け止め方をしてくれるものなんですね
その子が家に戻って、たどたどしくとも、親と会話をするのも伝わり方のひとつかも、と思いました。
いろんな形の、継承ができるといいですね

投稿: りとるこっとん | 2010年7月11日 (日) 19時12分

佐世保にいらっしゃったのですね。
針尾の無線塔は地元でも有名ですが、実際に近づいて見る人は意外に少ないです。
 浦頭あたりは、日本の近代の縮図のような場所で、現代の象徴といえるハウステンボス、戦争時代の釜墓地(引き上げの無縁仏の方のお墓)、引き揚げ資料館、すぐ近くに米軍基地の住まいがあります。
 無窮洞はすごいですよね。
 今度地元の劇団と市民参加の無窮洞を舞台にした演劇が上演されます。それに先立ち、佐世保空襲の時期にあわせ、市民のバスツアーが催されました。若い人たちの企画です。
 無関心な人ばかりでなく、”気づき”が”動き”に結びついていることもあってうれしいです。あーーりとるこっとんさんに会いたいと思いつつ、夏休みになってしまいそうです。

投稿: あらいぐま | 2010年7月12日 (月) 21時00分

>あらいぐまさん
同じ県内ながら、佐世保について知る機会はなかなか無いので、参加しました
無窮洞の立派さは予想外で、ほんとうに驚きでした。
長崎もですが、佐世保も若者達が動き始めているんですね。
頼もしい限りですね。
いずれお会いして、いろいろお話ししましょうね~♪

投稿: りとるこっとん | 2010年7月12日 (月) 22時03分

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