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2010年7月

2010年7月29日 (木)

「百日草」

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  「百日草」

百日草が咲いた
人知れず
ひっそりと そしてしたたかに
激しい雨が
花びらを 葉をたたいた
強い日差しが
じりじりと照らした
時には
てんとう虫が
その上でひととき
休んだりもした

青かった花びらは
日ごとに赤く染まった

百日草は咲いている
風に揺れながら
ひっそりと
だけど したたかに
息をしている……

                     詩集『森のたまご』より

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子供の頃住んでいた家の庭には、夏になるといつも、さまざまな色の百日草が咲いていました。
祖母が植えてくれていたものです。
百日草は名前のとおり、花が長い期間咲いています。
最初は薄い緑色で開き、それが次第に色づき、やがて色あせ、それでも花としての形をギリギリまで保って咲いています。
はらはらと可憐に散る花が好きな人にとっては、しぶとい花に見えるのでしょう。
実際、『赤毛のアン』の続編の中で、アンは百日草が嫌い、というような一文が出てきます。
これを読んだ時は、「あらら…」と、百日草が気の毒に思えたものです。
私は百日草が好きです。
子供がよく絵に描くような、これぞ「花」sign01 というような素朴な形と、色あせても咲き続ける強さが。
かつては、詩を書く時のペンネームpencilにしていたこともありました。
最近はジニアという、西洋の名前でも呼ばれているようですが、私は百日草という名前の方が気に入っています。

夏を感じさせてくれる花は、いくつもありますが、私にとって百日草もまちがいなくそのひとつです。
この夏も猛暑に負けず、百日草はたくましく咲いていますshine

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2010年7月27日 (火)

巣立ち目指して

猛暑続きに、体も気持ちも萎えそうになるこの頃ですがwobbly、そんななかでも、生き物たちの力強い姿には、励まされています。
今日も、買い物の途中で、建物の軒下のツバメの巣から、かわいい雛が姿を見せていましたchick

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もうだいぶ大きいので、巣立ちもそろそろでしょうか。
1羽しか見えませんが、他の雛はもう巣立ってしまったのかな?

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まだあどけない表情で、親がエサを運んで来てくれるのを、いっしんに待っている姿がなんともけなげでした。
近日中には、この雛も、親鳥とともに夏空の下をすいすいと飛んでいることでしょうsun

今日はベランダにも、アブラゼミとトンボのお客さんがありました。

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夏は昆虫天国でもあります。
これら、豊富な昆虫達の命をもらって、ツバメの雛も成長したのです。
それぞれの命が、懸命に自分の時間を生きていますwatch
夏は生命力がみなぎる季節ですdiamond

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2010年7月25日 (日)

「夏の綿雪」

  「夏の綿雪」

真夏の空から
綿雪が
降ってきた

日傘に
歩道に
綿雪が
降ってきた

見上げたら
さるすべりの
白い花が
咲いていた

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.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

去年の夏、歩道を歩いていたら、ふわふわと白いものが舞い落ちてきて、一瞬雪かと思いましたsnow
それが、さるすべりの白い花でした。
拾い上げてみると、本当に綺麗な白shine
歩道にいくつも重なって落ちていると、雪が積もったようでした。
ちょっとはじけ過ぎたたポップコーンにも見えましたがcoldsweats01

子供の頃、伯父の家の庭にあったさるすべりは、ピンク色の花をつけていました。
だから、実は私にとって、さるすべりといえば、こちらの色の方がなじみ深いです。
ピンクのさるすべりを見ると、いつも夏が来たことを実感しますsun

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2010年7月22日 (木)

空渡る龍?

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空を眺めるのがとても好きです。
乗り物に乗っている時は、空をよく眺めています。

先日も、列車の窓から空を見ていたら、龍のような形の雲cloudがあったので、思わずシャッターを切ってしまいました。
なかなか全体を上手く写せず、何度もシャッターを切っているうちに、だんだん形が崩れてきてしまったのですがcoldsweats01、それでも、頭を左にした長い体の龍(それともヘビ?)に似た雲の形、おわかりいただけるでしょうかsign02
くっきりとした夏空と、色を濃くした山の緑の間を、悠々と泳ぐ姿はなかなかのもので、ちょっと得した気分になりました。

長崎は今、福山雅治さん演じる「龍馬伝」ですごい盛り上がりです。
坂本龍馬は、まさに、幕末という時代の中を伸び伸びと泳いでいった龍だったのかもしれませんshine

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2010年7月20日 (火)

夏到来

ついに、梅雨が明けましたsun
とたんに夏日が続いています。
うちの近所でも、セミの抜け殻を見かけるようなりました。

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セミは短命のイメージですが、実は昆虫の中では群を抜いて長生きです。
なにしろ、幼虫時代は土の中で、何年も生き続けるのですから。
長いのになると、17年間も土の中で暮らす種類もいるくらいです。
地上に出てからは10日~20日ほどといわれています。
地中で過ごす長さに比べれば、あまりに短い地上の時間。
いったいどんな時計watchが、セミの体の中で動いているのかな、と思います。

セミの鳴き声は、まさに夏の象徴sports
みなさんはどのセミの鳴き声が、印象深いですか?
私はヒグラシとツクツクボーシが鳴いていると、何をしていても、たいてい手を止めて耳を澄ませてしまいます。
ヒグラシは名前のとおり、夕暮れに「カナカナカナ」と、もの悲しくも聞こえる声で鳴くイメージですが、明け方にも鳴きます。
夏の夜明けに聞く、カナカナの鳴き声は、ひんやりとした早朝の空気のように爽やかですdiamond
一方、ツクツクボーシは、子供の頃から特に印象深いセミの声で、この鳴き声を聞くと、「ああ、夏休みも終わりなんだなあ…」と寂しい気持ちになったものです。
今は夏休みはありませんが、それでもこの声を聞くと、心の隅の方がキュッと切なくなるのは、子供の頃の印象が強く胸にきざまれているからでしょうかconfident

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2010年7月18日 (日)

「朝焼け 夕焼け」

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  「朝焼け 夕焼け」

はじめまして は
はじらいがちに
でも
期待に胸をそめて
朝焼けの
ひかえめなほほえみ
淡いべに色

さようなら は
いつもせつなく
でも
再会への想いはあつく
夕焼けの
しみいる笑顔
深い朱の色

                      こっとんの葉ノートより

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朝焼けも夕焼けも好きですが、最近は特に朝焼けを見るのが好きです。
ひかえめに染まる空は、一日の始まりにふさわしく、淡い期待に満ちているよう。
まだ、車もほとんど通らず、聞こえてくるのは自然の音色だけ。
鳥たちの囀りと風の音に耳を浸し、ひんやりと澄んだ空気をお腹いっぱいに吸い込むと、今日という日に、新たな気持ちで向き合っていける気がします。

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2010年7月15日 (木)

おやつの時間と猫魚!?

相変わらず湿度が高くて蒸し暑い日が続いていますねsweat01
よって、うちの猫らも、よく伸びています。
先日はゆずがおかしな格好で寝ていましたsleepy

題して、「おやつの時間cake

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前足がバッチリ3時を示していますclock
おやつを催促する夢を見ているのかな?
それとも、なにかの変身ポーズ?

そして、きなこの方は、題して「人魚」ならぬ「猫魚pisces」とでもいたしましょうかcoldsweats01

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クロスした足が、なかなかキュート(?)で、しばし暑さを忘れさせてもらいましたcat

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2010年7月12日 (月)

「ひと足ぶんのぬくもり」

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「ひと足ぶんのぬくもり」

うさぎが座っていたあとの
ラグマットのぬくもりが
足の裏を
一瞬 あたためた

ちょうど
ひと足ぶんの
かすかな
でも 確かな
いのちのぬくもり

                 詩集『森のたまご』より

Rabi3

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…

かつて12年間を共に暮らしたうさぎ、ラビを亡くしてから、今日で丸4年になります。
2006年7月12日。
今のように、梅雨の真っ只中の蒸し暑い頃でした。

うさぎを飼ったのは初めての経験でしたが、これほど感情豊かな生き物とは思っていませんでした。
喜び、怒り、期待、警戒などを、足を踏み鳴らしたり、飛び跳ねたり、鼻を鳴らしたりして、体中で表現していました。
犬や猫ほど人間に近くなく、野生の習性も多く残していたので、うさぎを見ていると、いつもその向こう側に野原が見えるような気がしました。
想像力もおおいに刺激してもらい、詩や童話をいくつも書くことができ、今でもラビには感謝しています。
もともと人付き合いが得意な方ではないので、特に子供時代は、身近な生き物たちにどれほど気持ちを支えられたか知れません。

12歳という、うさぎにしては長寿を全うしたといえますが、最後の2年間は右後足に麻痺を抱え、ラビにとっては辛くもあったのではないかと、原因となる怪我を防げなかった悔いがトゲのように心に残っています。
でもそれ以上に、ラビとの思い出は、温かなともし火として、今も私の胸の一隅を照らし続けてくれているのですshine

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2010年7月10日 (土)

大人の社会科見学

被爆遺構や原爆資料館を案内するボランティアガイドをしている仲間たちと、きのう、佐世保の戦争遺構をバスで巡って来ました。
佐世保は昔も今も、軍と関係の深い町で、いろんな遺構が残っています。

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↑上は、針生無線塔(はりおむせんとう)。
今から90年近く前に作られたものですが、第二次世界大戦時に、真珠湾攻撃を命令する電文「ニイタカヤマノボレ」を発信したことで有名。
遠くから見るととても細い塔に見えましたが、真下に行くと太さと高さに圧倒されました。

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参加者約30名で手をつないで囲んでみましたが、あと5、6名分足りませんでしたsweat01
他にも敗戦後に大陸から引き揚げて来た人達が上陸した浦頭港と資料館、フィリピン戦で亡くなった方達の遺骨6500名分が埋葬されている釜墓地。
当時の小学生達だけの手で掘られた防空壕(無窮洞)、川棚にあった特攻艇(震洋)基地跡などを見学しました。(↓下の写真は無窮洞)
特攻艇基地跡には、震洋(しんよう)の縮小模型がありましたが、ベニア板で作られたというあまりに粗末な作りに、消耗品のように使われた若者達の命を思い、胸が苦しくなりました。
慰霊碑に刻まれた3500人以上の名前が、こちらに迫ってくるようでした。

かつてこの国が悲惨な戦争の中にあったことを感じさせる遺構というのは、今はほとんど残っていません。
わずかでも、実際に訪ねて、目で見て、感じられる場所はとても貴重です。
6、7月は原爆資料館にも、よく市内の小中学校が社会科見学で訪れますが、大人の社会科見学も、あっていいと思いました。
いくつになっても、まだまだ学ぶことの大切さを実感します。
とても良い機会を作ってくれた、企画者の皆さんに感謝shineの1日でもありました。

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2010年7月 6日 (火)

梅雨の中休み

今週はどうやら梅雨の中休みになりそうな気配。
きのうは、久しぶりの陽射しに、生き物たちもホッと一息ついているようでしたsun

近くの川では、スッポンが甲羅干しをしていました。
何度か見かけたことはあったのですが、今回初めて写真cameraを撮ることができました。

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ズームしてみると、こんな感じ…。

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おっと…、しっかりカメラ目線?coldsweats01

遠目で見ても、甲羅の大きさが20cm以上はありそうな、立派なスッポンでした。
これだけ成長するのには、どれくらいかかるのでしょうか?
これからも、川のヌシと呼ばれるくらい、長生きして欲しいものです。

モンキアゲハも見かけました。
夢中で地面の水分を飲んでいるのか、近寄っても少しも逃げません。

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鮮やかな羽の模様と、きらきら光るつぶらな瞳が印象的でしたshine

道路沿いのアパートのベランダには洗濯物が気持ち良さそうに風に揺れt-shirt、川では水鳥たちが、魚を狙ったり、羽繕いに余念がなかったり…。
みんな梅雨の晴れ間を謳歌していました。
人も生き物も、自然のリズムの中で暮らしているんだと、実感した日でしたconfident

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お話を絵にするコンクール

私の著作『七草小屋のふしぎな写真集』が、京都新聞主催の「お話を絵にするコンクール」の、5、6年生部門の指定図書になりました。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/moyoosi/books/oubo.html

京都といえば、歴史好きの私にとっては思い入れの深い町。
そことのご縁は、とても嬉しいことです。
子供達は、いったいどんな絵を描いてくれるのかなあ…。
とても楽しみですhappy01note
京都府と滋賀県方面にお住まいの方、もしこのブログをご覧になったら、どうぞよろしくお願いいたしますclover

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2010年7月 4日 (日)

霧雨の日のお客さん

今日は朝からずっと霧雨が降っています。
まわりの山々も、霧の向こうに霞んでばかりmist
そんななか、ベランダにお客さんがやって来ましたhappy01

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レンガ色の胸が鮮やかな、イソヒヨドリの雄です。
囀り声も美しく、いつも聴き入ってしまうほどnote

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うちの周辺ではよく見かける鳥ですが、ベランダにやって来ることは、たまにしかありません。
しかも、今日は可愛い連れがいましたsign01

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まだ羽毛がポヤポヤしているので、巣立ったばかりの雛鳥でしょうchick
ふっくら丸い体つきと、いかにもあどけない表情で、おっかなびっくり、あたりを見回していました。

今は鳥達の巣立ちの時期なのですね。
先日も、巣立ってすぐと思われる、カラスの子を河原で見かけました。
梅雨時は、気温が低くなったり、嵐のような天候になることもあります。
巣立ったばかりのか弱い雛鳥たちにとっては、試練の季節です。
この雛鳥も、厳しい自然の中をこれから自分の力で生きていかねばなりません。
どうか力強く、夏空を羽ばたけますようにshine
また遊びにおいで、と胸の中で声をかけました。

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2010年7月 2日 (金)

「ゆっくりと」

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  「ゆっくりと」

速いほうへ
速いほうへ
速くなければ
意味がないといわんばかりに
この時代は
ゆっくりを
切り捨てていく

ゆっくりの中で出合う
風も音も香りも
気配もぬくもりも
ぜんぶ置き去りにして
前のめりに走る

わき目もふらずに飛び去った
特急列車を見送って
各駅列車が
小さなホームから
発車した

振り落とされた
いくつもの出合いを乗せて
いま
ゆっくりと…

                 「少年詩の学校」6号掲載

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福岡で開催中の「熊田千佳慕展」を観てきましたart
細密な昆虫画が有名な方で、日本のプチファーブルとも呼ばれていた方です。
(去年、98歳で亡くなられました)
細い筆の先で、一筆一筆心をこめて描かれた生き物達は、今にも動き出しそうな生命力に満ちあふれていました。
対象に愛情持ち、とことん見つめ抜いた中から生まれ出てきた、1枚1枚の絵たち。
1枚を何ヶ月もかけて描きあげておられたとか。
ともすれば早い結果を求めがちなせっかちな私は、改めて創作への向き合い方を教えられた気がしました。

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